日本は、東日本大震災が発生してからもうすぐで1年となりますが、現在でも福島第一原発の周辺は避難地域に指定されておりゴーストタウンと化しています。この地域からは、住民たちが避難しましたが、飼われていた多くのペットたちは置き去りにされてしまいました。今回は、そんなペットたちの様子をとらえた写真をご紹介します。
この写真は、2012年1月28日に撮影された福島第一原発から半径20kmの範囲にある浪江町で撮影されたものです。2011年3月11日に発生した地震、津波、原発事故によって、多くの人々は家財道具やペットを残して退去させられました。そのため、町の様子は地震発生直後の生々しい状態をとどめています。
こちらの写真は、2012年1月25日に神奈川県で撮影されたものです。動物に関する活動を行っている社団法人「ユナイテッドケンネルクラブジャパン(UKC JAPAN)」のメンバーは、神奈川県寒川町で避難区域から救出されたペットの保護活動を行っています。取り残されたペットたちは地震後、高い放射線と食糧不足に苦しめられていましたが、現在は冬の寒さという困難に直面しているといいます。
UKC JAPANの代表である細康徳氏が浪江町の廃墟の前で状況を語っています。
津波によって破壊された自動車には漁網のようなものが絡まっています。後ろには漁船も。
避難地域から救出後、UKC JAPANのペットシェルターで死んだ猫の骨とメッセージ。
人間の方も満足な対策がとられていないため、動物たちに手が回らないのは仕方ないのかもしれません。ただこれらの写真を見る限り、今後、災害に対する対策を行う際には、事前にペットのことも考慮する必要があるのかもしれませんね。