1月29日、アメリカ・シアトルである女性が築107年の取り壊しが決まっていた倉庫と結婚式を挙げて話題となっています。この女性バビロニア・アイザスさんは、30人の参加者の祝福を受けて倉庫と結婚しましたが、その際に「この倉庫は女性だから同性愛結婚なの」と発言したため同性愛者コミュニティから非難を受けているといいます。
倉庫と同性愛結婚するというよく分からない出来事はなぜ発生し物議を醸しているのでしょうか?
世界には、エッフェル塔やベルリンの壁と結婚してしまった女性が存在しています。彼らは、建物や物に愛情を抱き性的に惹きつけられる「対物性愛」として一般的には知られています。しかし、今回のアイザスさんのケースでは、こういった事情とは異なるようです。
アイザスさんは、もともと反格差デモ「オキュパイ・シアトル」に参加していたそうで、その際にこの取り壊しが決まった倉庫を拠点として活動していました。アイザスさん、活動の中でこの倉庫を利用しているうちに倉庫が気に入りました。しかし、この倉庫は築107年ということもあり、すでに取り壊しが決まっています。
そこで、この取り壊しを阻止するために仲間たちと協力して”倉庫との結婚式”が執り行われました。しかし、アイザスさんのある発言で問題は思わぬ方向へと進んでしまいました。
その発言とは「この倉庫は女性だから同性愛結婚なの」というもの。これに怒ったのは同性愛者コミュニティ、コミュニティのジョニー・マッカラム・ブレアさんは「好きなものに対して思いやりを持つことは理解しますが、同性愛者を関連付けるのは無責任です」と語り、この発言に同性愛者を差別する意図があると非難しています。
この倉庫は2月に取り壊しが予定されていますが、現在アイザスさんとその仲間によって占拠されています。また、この拠点を守るために戦い続けると表明しています。