グーグル傘下にある動画共有サイト世界最大手の「ユーチューブ(YouTube)」の1日あたりの動画再生数が40億回を突破したことが明らかとなりました。また2011年5月時点では、1日あたり30億回再生だったということで、この8ヶ月で25%増という驚異的に成長していることも分かりました。
さらに、2011年5月時点では1分あたりの動画アップロード時間が48時間でしたが、現在は60時間にまで増加しており、コンテンツ量が増えたことが動画再生回数の増加にも繋がっている可能性があります。
グーグルが、2006年に16億5000万ドル(当時レートで約1950億円)で買収したYouTubeは、インターネット検索を事業の中心に据えていたグーグルにとって新しい収益源となりえる事業として重視されてきました。
その甲斐があったのか、先週にはYouTubeに導入した動画と連動するディスプレイ広告が年間50億ドル(約3865億円)の収益を生み出すことを明らかとしました。しかし、現在閲覧されている1日40億回再生という膨大な量の動画は、ほとんど利益を出しているとは言えません。
また、他にも課題もあります。平均的なアメリカ人は毎日4~5時間テレビを視聴していますが、YouTubeに関しては平均15分となっており、滞在時間の短さがネックとなっています。
今後、YouTubeがさらに収益を上げるには、コンテンツの量だけでなく質を向上させ、膨大な量のコンテンツの中からユーザーに合ったものをマッチさせるシステムも必要となりそうです。