韓国のLGディスプレイが、世界で初めて55インチのテレビ用有機ELパネルを開発したことを明らかとしました。ボールペンよりも薄いという驚くべき新型ディスプレイは、いったいどのようなものなのでしょうか。また、ディスプレイ市場はどのようになるのでしょうか。
今回開発されたLG社の55型有機ELパネルは、自ら光を発するため別途の光源を必要としないといいます。そのため厚みがボールペンより薄い5mm弱となっており、重さは液晶パネルの3分の1程度、消費電力も同社の液晶パネルよりも小さいということです。コントラスト比が10万対1以上と液晶パネルに比べて高く、画素の応答速度も液晶パネルの1000倍以上であるといいます、
これらの情報から、この有機ELパネルは従来の液晶パネルに比べて大変優れた性能を持っていることが良く分かります。
有機ELパネル開発は、LGディスプレイ以外の企業として韓国のサムスンも進めているとのことで、有機ELパネル市場はこの2社がシェアを奪い合う様相になりつつあります。
これまで日本企業のお家芸だった家電製品の花形であるテレビのディスプレイにおいて、市場シェアの争いに名前すら挙がってこなくなってしまいました。有機ELパネルの現在の値段が分からないのでなんともいえませんが、数年後には液晶パネルに代わって有機ELパネルが主流となるかもしれません。
Loading...
