先日、電脳化できるコンタクトレンズが開発されていることをお伝えしましたが、検索エンジンでおなじみのグーグルも、アニメ「電脳コイル」に登場する電脳メガネのようなものを開発していることが明らかとなりました。しかも、すでにプロトタイプは実証済みだといいます。果たして、グーグルの作る電脳メガネはどのようなものなのでしょうか。
こちらがプロトタイプの電脳メガネ。スカウター型の画面に画像が映し出されています。開発コンセプトは「装着できるコンピュータメガネ」なんだとか
この電脳メガネは、グーグル内にある「青空アイデア部門」と呼ばれるチームが、概念を発想した製品だといいます。今週まで、ここで開発されている製品はアンドロイド携帯のOSを搭載したハイテクな時計だと考えられていましたが、ここにきてメガネ型であることが明らかとなりました。
情報によると、開発は上写真のスカウター型プロトタイプを通り越して、現時点では”普通の人々がかけている太いフレームのメガネの形態”の段階に進んでいるようです。また、この電脳メガネには、アーム部分にボタンが付いているそうで、そのボタンがなければ普通のメガネと見間違えるほどのものとなっているようです。
最近になってグーグルが、マサチューセッツ工科大学(MIT)の装着型コンピュータの専門化リチャード・デュバル博士を採用したことが報告されており、これは「電脳メガネ開発のためではないか?」と考えられています。
しかし、この電脳メガネ開発はサムスンなどの他の企業でも開発が進められているものであり、アイデア自体が斬新なものでもありません。
推測では、グーグルが装着型コンピュータにアンドロイドOSを搭載したいという狙いもあるといい、この電脳メガネにもアンドロイドOSが搭載されるかもしれないとされています。
また、機能には検索能力だけでなくGPS機能も搭載され、地図アプリケーションをなど使わなくても瞬時に自分の居場所が分かるようになるだろうとされています。加えて、アップルの音声制御システム「Siri(シリ)」のような機能の搭載によって、タッチスクリーンなどによって”手で操作する”ということの必要性をなくすことも考えられます。
もし、こんなガジェットが開発されれば、本当にスマートフォン自体が時代遅れになるかもしれません。「電脳メガネなんて遠い未来の技術」と考えられてきましたが、数年後には電脳メガネをかけた人が街を闊歩するようになるのかもしれません。