作家の村上龍さんとエフエム東京社員の延江さんが、毎週時事について語っているRVR。今回は、龍言飛語の特別バージョンということで、村上さんがキューバ音楽について語っています。
村上さんが、キューバ、キューバ音楽を知って20年となるそうですが、なぜキューバ音楽が好きになったのかというと、そこには音楽家の坂本龍一さんのやりとりがあったようです。坂本さんに「なぜキューバ音楽が良いのか?」という質問に対して「上手いから」という返答があったといいます。
キューバの学校では、数十倍、数百倍の難関を通った人間だけが音楽に携われる環境があるため、その難関を通った人間はオーケストラに引き抜かれるといいます。さらに、そういった人間だけで構成された楽団だからこそ素晴らしいのであり、逆に言えば、キューバ音楽に限らず、どんなジャンルであっても優れていれば素晴らしいといいます。
キューバは社会主義だからこそ、そういった教育システムが存在でき、資本主義ではなかなか生まれてこないタイプのエリートが生まれるのかもしれません。まぁ音楽なんて「好き」「嫌い」「優れている」「劣っている」の4つのジャンルがあるだけで、ロック、ジャズ、クラシック、ポップ、ブルースなんてものは、あまり関係ないですよね。