16枚の羽が付いた奇抜でユニークなデザインの電池で動く電動ヘリコプターが、電動ヘリコプター史上初となる有人飛行に成功しました。
このチャレンジは、2011年の10月にドイツ南西部で行われたもので、Thomas Senkelさんは見事このヘリコプターで空を飛びました。
Thomas Senkelさんは数回のテスト飛行の後、約1分半に渡って空を飛ぶことに成功しました。
通常のヘリコプターは、エンジンなどの燃焼機関で動き、1つないし2つの動力源によって機体を飛ばしています。
しかし、この電動ヘリコプターは中央の座席から枝分かれした4つの軸に、それぞれ4枚ずつの羽が付いており、その羽を回転させることで浮き上がる仕組みとなっています。また、この羽はそれぞれ独立した電動のモーターによって可動しているという、これまでにないヘリコプターのモデルだといいます。
このヘリコプターは、小さいモーターによって動くため、大きなエンジンが必要な通常のヘリコプターに比べてコストを下げられる可能性がある他、1つのモーターが故障しても飛び続けられるなどの安全性の高さも注目すべきポイントです。さらにモーター自体が安く、エンジンのように複雑でないため手入れも簡単であることから、ヘリコプターの可能性を大いに広げる発明だといえそうです。
現時点では、電池の容量によって浮遊時間が決定されるためせいぜい10分~30分が運転の限度だといい、この機体には非常時用にパラシュートも備えつけられているようです。
これまで夢のように語られてきた一家に一台のヘリコプターも、近い将来には実現するかもしれません。