イギリス・ロンドンで、野生のゴリラの窮状を訴えるためのチャリティーマラソン「グレート・ゴリラ・ラン」が開催されました。まだ暑さの残る9月のロンドン市内を、ゴリラに扮した1000人以上のランナーたちが7kmに渡って走り抜けました。
ランナーたちは気温23℃のこの日、毛皮のようなゴリラの衣装を着て汗まみれになりながらテムズ川、ロンドン橋、サウスブリッジ、ブラックフライアーズ橋、タワーブリッジなどを周りました。
ランナーたちは、英国最大の美術館テートモダンや巡洋艦ベルファスト記念艦、ロンドン塔などのロンドンの観光名所を走りました。
「グレート・ゴリラ・ラン」はゴリラ機関によって、野生のゴリラの窮状を訴えるために開催されました。このイベントで40万ポンド(約4800万円)の寄付が集まることを期待しています。NGOによると、マウンテンゴリラの数は720頭しかおらず、絶滅の危機に瀕しています。
ゴリラ機関は、ゴリラの生息域にかかる圧力を減らすことを目指しており、寄付金はアフリカにおける雇用や教育に関するプロジェクトを行うのに利用されます。そして、このイベントは8年前に始まりました。
優勝者には、自然保護論者でテレビ司会者のBill Oddie氏からメダルが授与されました。
レース終了後、参加者から「このイベントで集まったお金でマウンテンゴリラが救えることを願っています」「ゴリラの着ぐるみの中は蒸しあがっています」「やった!(タイムが)56分1秒。」といった、ゴリラへの愛とイベントの盛り上がりの報告する声がはツイッターで寄せられました。