スペインには「エル・カミニート・デル・レイ」(通称:王の道)と呼ばれる古道があるのはご存知でしょうか?この古道は世界の恐ろしい道路に負けないくらい恐ろしい道で、断崖絶壁にある足場の悪い道が約3kmに渡って続いています。かなり有名な道ですが、最近撮影された映像を見ればその恐ろしさを再認識できます。
1905年に周辺の治水工事の際の移動と資材運搬用に作られたこの道は、1921年に、当時のスペイン国王アルフォンソ13世が上流に完成したグアダルオルセ伯爵ダム完成式典に出席する際にこの道を通行したため、その後「王の小道」という通称で呼ばれることになりました。
治水工事終了後は、利用されることもなくなり長年放置され続けています。しかし、その後に事故が相次ぎ、1999年と2000年に起きた2件の事故で計4人が死亡してからは、入り口に柵が設けられ原則として立ち入り禁止となりました。
そんな古道は、現在ロッククライミングの名所として有名になり、観光客が集まる観光名所となっています。
映像では、柵もない断崖絶壁の道が延々と続いている様子が映し出されています。途中には道が途切れて、木の棒1本が渡してあるだけの箇所や、穴の空いている箇所も存在するようです。
しかし、視線を上げればその眺めは素晴らしく美しい渓谷を一望することができます。
見ているだけで、手に汗握る幽霊映像とは違った怖さを楽しめる映像でした。